妊娠中の歯科治療
  • 妊娠初期は妊娠していることに気がつかないことが殆どです。
  • 現代の歯科治療そのものは妊娠初期であっても胎児に影響することはありませんが、使用する薬や治療のストレスが影響する可能性も否定できません。
  • 妊娠の可能性が疑われる場合はあらかじめお申し出ください。
  • 妊娠5〜7ヶ月(16〜27週)の安定期では、無理のない範囲で通常の歯科治療が可能です。
  • X線撮影も鉛の防護エプロンを使用するので胎児への影響はありません。
  • もし治療に不安を感じるようでしたら妊娠期間中は応急処置程度にとどめておくのもひとつの選択枝です。
妊娠中の口腔衛生
妊娠中のお口のなかの環境
  • 唾液がホルモンの関係で酸性になりむし歯や歯周病になりやすくなります。
  • つわりなどで体調を崩して、体を動かしたり日常生活が面倒になり口腔清掃がおろそかになりがちです。
  • 食事が不規則になり、回数が増えたりすると口の中に歯垢がたまりやすい状態になります。
お口の中の症状
  • ホルモンの影響で妊娠性の歯肉炎を起こしやすくなります。
  • 妊娠性エプーリスという腫れ物ができることがあります。
  • 口臭が出ることがあります。
  • むし歯や歯周病がある場合悪化することがあります。
お口の健康を保つために
  • 栄養バランスのとれた食生活
  • 規則正しい生活習慣を
  • 口腔清掃の習慣を
  • 赤ちゃんのために歯科健診をしておきましょう。歯周病は低体重児出産の原因になります。
妊娠すると歯が悪くなる?
  • 妊娠するとお母さんの歯のカルシウムが吸い取られて、歯が悪くなるなんて昔はいわれてたものです。
  • でもそれは違います。妊娠すると生活習慣、食生活が不規則になりやすいうえにつわりなどで歯磨きなどの口腔清掃が怠りがちになり、お口の中が不潔になるため歯が悪くなるのです。